ステロイド離脱を目指すためには、従来の炎症を低減させることはありませんので、癌痛に耐えなければなりません。
そのため温泉の成分としては、塩化ナトリウムや硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛などが有効です。
これら物質特有の刺激が、鎮痛的に作用するからです。
また、補助的入浴剤として「桃の葉」、針葉樹の「テルペン」やヒノキから抽出される「ヒノキチオール」、糟を培煎した「タール」などが利用されています。
入浴後の外用剤としては、「ワセリン」「チンク油」「亜鉛化サルチル酸軟膏」「ラノリン」(羊毛の脂)などがありますが、症状の程度によって使い分けられます。
入浴により、体温が上昇し中脳にある温度中枢が刺激され、副交感神経が刺激されてかゆみが増しますが、あまり気にせず、かゆみより入浴による効果を期待してください。
家庭で温泉気分を味わうだけでなく、温泉にない成分を浴槽に入れて、温泉よりも高い効果を生み出そうとする治療法です。
一日二回の温水療法で、とくに効果が期待されるのは発汗作用による「新陳代謝促進」と「自律神経の安定」です。
自律神経とは、血管や内臓をはじめ内分泌腺、汗腺、唾液腺などの機能を自動的に調節する神経です。
たとえば、暑かったら汗をかく、寒かったら鳥肌を立てるなど、私たちが意識して調節できない指令系統です。
心臓の脈拍数、血管の収縮・拡張、腸管の運動調節なども自律神経に作用されています。
このように、脳は、周囲の状況変化を捉え、自律神経を通して、体に環境適応指令を指示しているのです。
アトピー体質の人は、一般に汗をかきにくい傾向にあります。
これも自律神経の乱れからきています。
また、アトピー体質では、”冷え症”の方も多く見受けられます。
これも自律神経機能の乱れによる、体温維持の低下といえます。
とくに病気の原因がわからない病気を「不定愁訴」といいますが、自律神経失調症であることが多いとようです。
この自律神経には、交感神経と副交感神経とがあり、双方で監視しあい、また補完しあいながらバランスをとっています。
たとえば外界からのストレスが強烈で、また持続的であると、自律神経が狂ってしまうことがあります。
「自律神経失調症」と呼ばれる病気です。
交感神経は興奮性で刺激的な機能を持っていますが、副交感神経は弛緩性で抑制効果を持っています。
たとえば、交感神経は心臓の速度を上げ呼吸を速めますが、副交感神経は心臓をゆっくりさせ、呼吸を鎮めます。
交感神経は血糖にも影響を与えています。
副交感神経は、迷走神経を通じて騨臓を刺激し、インスリンを放出させます。
そのインスリンは血糖を肝臓と筋肉細胞に貯蔵します。
その結果、血糖が低下して、眠気、疲労を覚えることになります。
活性化している交感神経系は、副腎にアドレナリンとノルァドレナリンを分泌させます。
アドレナリンはご存じのように、蓄えられていた糖分を血液に入れることで血糖を上昇させ、気分を高揚させます。
恐怖と怒りがアドレナリンを上昇させるのです。
これに対して、ノルアドレナリンは、気分を”ハイ“にさせます。
幸福感を増大させるといってもよいでしょう。
よく「自堕落な毎日」といいますが、自律神経から見ますと、抑制に力点をおく、副交感神経が優位に立ちすぎているためです。
過度のインスリン放出によって低血糖状態になり、疲れ、眠り、疲弊という症状を引き起こします。
こうした悪循環が、無気力人間を生み出しているという学説もあります。
また、暴走族や不良少年の血糖値を見ると、非常に低血糖が多く、しかもビタミン群や亜鉛、クロムというミネラルが大変少ないという結果が出ています。
さらに身体に有害なアルミニウムが毛髪から検出されており、”切れる“原因とも考えられます。
なお、アルミニウムは缶ジュースから出たものを摂取した結果、体内に残ったと考えられます。
自律神経を正常に保つには、ミネラルを含んだ食事を心がけなければなりません。
なお、温水に入ると、副交感神経が刺激され、いったんはかゆみが増します。
根治するための試練のハードルと考えて我慢してください。
以下、経験者の方の「気を紛らわす入浴法」を紹介します浴室にラジオ・CDやテレビを持ち込む。
趣味の囲碁や将棋を棋譜ごと持ち込んで対局を再現する。
画用紙を持ち込んで以前行った露天風呂の風景を写生する。
クロスワードパズルを解く。
自然治癒力といっても私たちの目には見えません。
私は、自然治癒力を一本の樹木に職えて患者さんに説明します。
本来の自然治癒力の樹とは、太い根を生やし、幹が太くて枝振りもよい立派な樹であると思ってください。
地球に台風や暴風雨が吹き荒れるように、人間という小宇宙の中にもストレスやアレルゲンなどの暴風雨が吹き荒れることがあります。
すると自然治癒力の樹も大揺れに揺れることになります。
もし細い樹であれば(自然治癒力が弱ければ)、暴風雨によって枝が折れてしまうかもしれません。
アトピー性皮膚炎にたとえれば、ストレスにより症状が悪化しやすくなります。
だからこそ暴風雨の中でもビクともしない力強い大樹を育成しなければなりません。
温水療法は八つの方法で構成されますが、具体的には、温水治療によりステロイドを出させる。
栄養剤やクスリの投与などにより、自律神経、免疫機能、ホルモンバランスなどを調整し、体質改善を促進させ自然治癒力を高める。
という大きな二つの方法に分けられます。
もちろん、ステロイドをまったく使用していないか、または少ししか使用していない患者さんで、ステロイドの副作用がみられない患者さんは、の自然治癒力を高める治療が中心になります。
治療期間は症状や体質によりますが、「ステロイド剤をやめる」←「離脱期」←「回復期」←「治療期」というステップを踏みます。
温水の温度ですが、湯温が四二度以上になりますと自律神経(交感神経)が緊張してしまい、アトピー性皮膚炎に悪影響を及ぼします。
三八度が目安です。
温度が三九度C以下であれば、副交感神経が優位に立ってリラックス状態になり、自律神経が調整されてきます。
すると、内分泌にも好影響を与え、ホルモンの分泌が盛んになって免疫力も高まります。
つまり、生態の恒常性を支える自律神経・免疫系・ホルモンバランスという三つの機能が徐々によくなり、自然治癒力が向上します。
ステロイド剤は体内に残っており、簡単に排出されません。
また、ステロイド剤を使用していれば、体内のステロイド生産も抑圧されて分泌されません。
体内でステロイドを生産することが治療の第一歩であると考えてください。
体内に残留しているステロイドは、平均して四ヶ月で排出されます。
つまりステロイド離脱期とは四ヶ月間ということになります。
さらに離脱期間も前期・中期・後期と分類できます。
中でも前期離脱患者さんがもっとも肉体的にも精神的にも苦しい時期です。
いわゆるステロイドを中止したためのリバウンド症状が出るからです。
以下のような苦しみです。
三歳のときに発症し、一五歳のときに再発。
抗炎症剤・微弱のステロイド外用剤を使用していた二四歳のTさんは、このようにリバウンドのつらさを表現しています。
生活習慣病の原因の大半は、食事の摂り方にあると思います。
医学の進歩や公衆衛生の普及により平均寿命は延びました。
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